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階調の塔

森の中に浮遊する19枚の木の板でできた、1本の樹木のように高く伸びる原始の小屋。

浮遊する19枚の木の板の階層と板に穿たれる穴の密度を変化させることで、空間の密度と環境がグラデーショナルに移行する樹木のような小屋をつくる。小屋の低いところには外部に対して開放的な広がりのある空間があり、高いところには無数の枝葉の重なりの中のような、外部であり内部のような空間がある。動物が樹木あるいは森の中で居場所を探し求めるように、人はこの原始の小屋の中で時々刻々と移ろう自然環境に呼応するようにして、心地良い居場所を探し求める。

現代における原始の小屋とは、樹木あるいは森と動物の関係のように、建築が均一的なものではなく、人間の身体の延長のような居場所となるときに生まれる状態なのではないだろうか。

2010

Year

第12回シェルターインターナショナル

学生設計競技(アイディア)

Competition

原始の小屋

Theme

Type

小屋

Jury

千葉 学、トム・ヘネガン、中田 千彦、古谷 誠章、

元倉 眞琴

Prize

25選

Exhibition

代官山ヒルサイドテラス

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